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Channel:    シンガーソングライター花れん                   
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ミュージカル「ビリー・エリオット」観劇。あの感動が日本語でさらに!

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今日は急遽、赤坂アクトシアターで上演中のミュージカル「ビリー・エリオット」を観劇してきました。

 

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もう、大感動(涙)

 

9年前にロンドンで観た時、ウエストエンド発のこの作品がちょうどブロードウェイでも上演が始まる頃だったと思います。

 

当時のロンドンでもとても人気の作品で、それでもラッキーなことにすごく良いお席のチケットが取れて、前方中程の席で観劇したのですが、

 

子役のあまりのスキルの高さに衝撃を受けました。

素晴らしい振付・演出・美術・照明、そしてエルトンジョンのあの音楽たち、そしてそしてキャストたちの体から魂から溢れ出るエネルギーの波を受けて、終演後しばし放心状態になりました。

 

子供のビリーと大人になってからのビリーが一緒に踊るシーンは、オールドビリーの役の方があまりに美しく、鳥かと思いました。

 

とにかく小さな体からはちきれるほどのパワーを発していたすべての子役たちに感動しました。

それを包み込むように全力でぶつかる大人たちにも。

 

「これはきっと日本で上演されることはないだろうなあ」

 

そういう感想を持っていたので、日本人キャストで上演されると聞いたとき、正直ものすごく驚きました。

でも、ホリプロさんが、子役の方たちをオーディションで見つけ、大切に大切に育ててこられてたのを聞いて、観劇できることをとても楽しみにしていた作品でした。

 

いや〜、もうね、私最初の曲から涙が目に溜まっていってました。

辰巳智秋さんが一番最初に歌い始める役で、びっくり!

素晴らしかったです。彼の歌い出しにまず感動しました。

 

ロンドンで大笑いした、子供達のシーン、どんな風になるんだろうなあって思ってたけど、子役の方達、すごく魅力的でした。

 

子供だから、大人だから、というわけではないですが、

あの年齢の子供が、ここまでのスキルを要求されるのって、並大抵のことではないのです。

そこに果敢に立ち向かう姿にまず感動。

ここまで育ててこられた方達の想いや、彼らの並々ならぬ努力が全てに見受けられ、それにも大感動。

 

そしてあの歌声に涙腺崩壊。

 

どうして子供の声って、まっすぐに胸に響くのでしょうね。

 

こちら側も心の壁のようなものをを作らないのでしょうか?

それとも壁を作らせないのでしょうか?

いや、壁があったとしても、その壁を撃ち抜いて届くほど、粒子が細かくて美しいんだな。

だからあんなに一瞬で全身を細かく震わせ、浄化させ、涙が出るんだな。

 

声変わりする前の、この時期にしか出せない、男の子たちのあの雰囲気とパワー。

 

素晴らしすぎました。
 

そしてそれを取り巻く大人キャストの方達のなんと素晴らしいこと!

一体感がとてもよかったです。

 

辰巳さん、ほんとによかったなあ。

 

島田歌穂さん、素敵すぎる。

子供の頃から見てきた歌穂さんのダイレクトに来る歌声と演技は大好き。

お人柄が表れる魅力的な先生役でした。

 

吉田鋼太郎さんの熱演ぶりにも感動して涙が出ました。

いいシーンでした。

 

この作品は、「怒り」「憤り」「やりきれなさ」「不安」「悲しみ」「絶望」

そんな感情が多く出てくるのですが、それが、踊りにして、歌にして、表されていて、見ている者の胸をダイレクトに打つ「情熱」として受け止めさせてくれました。

 

ビリーが

「あなたにとっての踊りとは何か?踊ってるとどんな気持ちか?」

そんなことを尋ねられるシーンがあるのですが、

そこで、ビリーは、そんなの言葉にできないと言うのです。

「そりゃそうだ。言葉にするって難しいよ・・」

と私も思うのですが、

 

その、言葉にできない思うを、ビリーは言葉にするのです。

 

自由。

 

怒りや悲しみ、嬉しさ、喜び、いろんな感情が渦巻いて、それが彼の踊りになる時、自分を忘れ、そして自由になると。

 

自分を忘れるほど、自由になる。

 

正確なセリフを覚えていませんが、このシーンを日本語で観れただけで、本当によかったと思いました。

 

歌う時の感じ、何かが解放されていくときのあの感じ。

それをビリーが言葉にしてくれました。

 

他のあのシーンも、あのシーンも。

こんなにも登場人物みんなが愛おしく、人間らしい作品、その心の機微はやはり、日本語で観れて感じられてよかったぁ。

 

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バレエガールズとして出演していた井上花菜ちゃん。

あなた、ほんっとに素晴らしいよ!!!

一番目立ってた。

そして一番面白かった(笑)

なにあの変顔。最強なんですけど。

小さな顔とほっそい体からエネルギーがほとばしってました。

 

ベーシストとして音楽を支えている山田章典さんにも会えました。

職業柄、どうしても、舞台ならではの音のタイミングとかに耳が行ってしまうのですが、

 

「うっわー、今のベース入るタイミング、むずっ。」

「ひょーーー。このタイミングで入るの、神業じゃない?」

 

とか、そんなことも思いながら見てました。

 

知ってますとも。

とてもとてもとても神経を使う瞬間だということを。

さすがです、山田さん。

佐藤誠さんのギターも素敵だったなあ。

コンダクターの方もミュージシャンの皆様も素晴らしかったです。

公演を重ねるごとに、心のタイミングが合ってきてるのでしょうね。

 

ああ、見れてよかった。

 

大きなエネルギーの渦、そして

とてもとても細かい粒子の美しいシャワーを浴びたように、何の抵抗もなく自分に染み込んでゆく色んな感情をいただきました。

 

 


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