クリスマスイブのお昼間は東京グローブ座で「正しいオトナたち」千秋楽を観劇してきました。
#真矢みき さん #岡本健一 さん #中嶋朋子 さん #近藤芳正 さんの4人芝居。
場面転換もなくずっとリビングで延々と続くやりとり。すごい熱量でした。
セリフ量がハンパないと聞いてましたが、そんなことを考えたり感じたりしないほど、彼らの作るその波に飲み込まれてました。
一つ目の波が来て収束したかと思ったら、
被せるように次の波が来て、
また次、また次と、
4人で作り上げる波のバトンタッチがあまりに自然で、流石な皆様のお芝居でした。
面白かったー^ ^
どんどんと壊れていく理性というか、もう止められなくなった本音の雪崩がすごい笑。
本気の登場人物たちの、その滑稽さに大笑いしながらも、
「人は結局のところ分かり合えないのだろうか」
って思って寂しくなったり
「とどのつまりはみんな同じってことかな」
って妙に腑に落ちたり、
こちらの感情もあっちに行ったりこっちに行ったりしてました。
ふと、
「自分はあそこまで本気で自分の本音に向き合っているだろうか?」
と自問自答したり、
他人の「今のその人自身にとっての正しさ」を否定することほど「狂気」を生み出すものはないと思いました。
その考えに共感できなかったとしても、どの登場人物もなんだか愛おしく思えたり、
やっぱり
「人は誰かとわかり合いたいって思ってる。孤独を知っているから、優しくも冷たくもなれる。」
ってそう思いました。
近藤さん相変わらずそこにいるだけで可笑し味と切なさ、なんとも言えない色気を感じさせてくれます。
終演後お話ししたら、やはりあの波の応酬は、毎公演違っていたそうです。
舞台は生もの。
毎回違うものだとしても、あれは、お互いへの絶大な信頼と尊敬がないと、なかなか委ねられないくらいなやりとりだったなあ。
お互いの表現を毎回新鮮に楽しんでらっしゃるようにも見えました。
素晴らしいな。
だから舞台を観るのって大好き。
全公演でこの素晴らしい4方のカラフルな感情の波を見てみたかったな。
#正しいオトナたち