先日、日比谷のシアタークリエで上演中のミュージカル
「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」を観劇してきました。
この作品は、わたしの人生を変えたと言っても過言ではない作品です。
14歳の時に、伯母が取ってくれたチケットで伯母や従姉妹と観に行きました。
特に楽しみにしていたわけでもなく、陸上部の部活を休んでまで行くことに最後まで渋っていた私。
伯母も、「◯◯先生の姪御さんの裕子さんが出るけん、おばちゃんチケットとったけん、一緒に観に行くで」と狭い街ならではで、土居裕子さんの伯母さんとのつながりでチケットを購入していました。
生まれて初めて観たミュージカル。
南予文化会館の下手側の割と前側の席でした。
もう、心が震えて胸から光が溢れ出しそうでした。
ステージ上の主人公・かよを演じる土居裕子さんが、光のピンポン球のように見えました。
生命の泉のように、キラキラと縦横無人に駆け回る裕子さんを今でも鮮明に覚えています。
あまりに感動して興奮して3日間眠れませんでした。
今は、3日間も眠れないなんてことないです。
すぐ寝ちゃいます。
14歳という感受性豊かな時期にこの作品を、それも裕子さん主演のこの作品を見れたことは、わたしにとってラッキーなことだと思っています。
主演の土居裕子さんが愛媛県宇和島市出身ということで、ふるさとでの公演が実現していたのですが、
「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」に続いて、
「マドモアゼルモーツアルト」
「リトルプリンス」
「アイラブ坊ちゃん」
「ホーム」
など、私が宇和島に滞在した高校3年生までの間も毎年音楽座が新作を持って宇和島まできてくれていました。
土居裕子さんの恩師、神崎克彦先生が宇和島で教員をされていた時期だったから、実現したことだとおもいます。
芸術に愛情と情熱を注いでくれて、それを子供達に見せてくれていた素敵な大人がいてくれたことに、心から感謝していますし、私たちの世代はその恩恵に与りました。
「おかえりプロジェクト」関連のことは、わたしを育ててくれた宇和島に対しての恩返しのつもりで活動しています。
その恩返しは、恩を受けた人にではなく、この街で育つ子供たちへ向けています。
あの時私に衝撃をくれた南予文化会館で、
土居裕子さんや宇和島出身アーティストとともに、私が宇和島のために作った「おかえり」という曲を歌えたことは、本当に奇跡のように感じました。
https://www.youtube.com/watch?v=NMTfsDP4M4k
今回、小林香さん演出で実現した
井上芳雄くん・咲妃みゆさん主演の
「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」には、
土居裕子さんはじめ、畠中洋さん、吉野圭吾さん、藤咲みどりさん(当時:小飯塚みどりさん)も出演されていて、私が中学生・高校生の頃、南予文化会館でお会いしたみなさんもご出演されています。
裕子さんや畠中さん、吉野さんは当時とは別の役柄で。
彼らが主人公二人を見守っている姿に涙が出ました。
自分の子供時代やその後のいろんなことが走馬灯のように走り抜けて、私はずっと泣いてました。
その頃の宇和島の子供たちは、神崎先生のおかげで、音楽の授業で、このミュージカルのテーマソング「ドリーム」をみんな歌ってるんです。
いまでも口ずさめる人が多いのではないでしょうか。
研人さんと一緒に観れてよかった。
彼も、
「花れんのルーツがいまこの時期に観れて本当によかった」と言ってくれました。
咲妃みゆさんの声が裕子さんの若い頃の声に似ている部分があって、彼女のピュアさにまた涙が出ました。
井上芳雄くんも役にぴったりでした!
時代設定もあのいなたい感じのまま(笑)。
それも郷愁を誘いました。
本当に素晴らしい舞台を見れてよかったです!!
https://www.tohostage.com/shabondama/