震災から10年。
何事もなく元気に生きていられること自体に、本当に感謝なのですよね。
そんなことを感じさせる出来事が、この10年の間にも起こってきましたが(コロナ禍の今もそうですが)
あの日受けた衝撃は今も忘れません。
今年もオトメツバキは美しいです。
現地の花も春を感じて花開いてきてるのだろうか。
10年前、震災後は、
劇団KAKUTAの公演の稽古をしていた。
このまま上演していいものか、主催者側として、演劇人として、KAKUTAの皆さんはたくさん悩まれたと思います。
なんだか今の時期にも似てるような。
同じような思いをしていた方たち
たくさんいらっしゃると思います。
KAKUTAの「桃色の夜」
という作品の音楽を
花れん&扇谷研人で担当させて頂き、舞台上で
「ハル」
という役を演じながら歌いました。
春という季節が人だったらこんな感じかな?というような春の妖精のような抽象的な存在。
たくさん悩んで
あの時の私が感じられる
「春」
をめいっぱい吸い込んで
精一杯
「ハル」
として存在した。
震災後、とても複雑な感情を抱きながらの精一杯。
必ず来るとは限らない春。
来てくれた時の嬉しさ。
色んな思いを詰め込んだ「ハル」という役は私にとって思い入れの深い経験の一つです。
10年前の今日
やっと仕事がひと段落して
遅いお昼ご飯を食べようと
膝にこの子を抱きながら
お茶を一口飲んだ瞬間でした。
ゴロゴロ言いながら膝でまあるくなってたプルが、ピューッ!と突然ソファの後ろに隠れました。
そのすぐ後にあの揺れ。
あら?地震が来るってわかったの、プル?
すぐ収まると思った私は
呑気に
右手でお味噌汁を
左手でお茶を
手で蓋するように
地震でこぼれないように押さえてました。
収まると思った揺れはあまりに大きく長く、不安を感じながらも、私の両手は最後までお味噌汁とお茶の上でした^_^
今朝も暖かい春の陽を浴びられて幸せだね、プル。