ミュージカル「リトルプリンス」観劇してきました。
土居裕子さんの王子がまた見れるなんて、ほんとうに嬉しかったです。
涙が止まりませんでした。
初演時のリトルプリンスは、高校生の時に、宇和島で観劇しました。
何度考えてみても、あんな遠い宇和島まで、毎年音楽座が新作を持って来てくれていたあの時期は奇跡のような時期だと思います。
主演女優の土居裕子さんの故郷だからということに加えて、
裕子さんの恩師・神崎克彦先生や、文化を愛する宇和島の大人たち、裕子さんの同級生の皆さんのご尽力があってこそ実現したことだと。
その5~6年ほどを、ちょうど多感な中高生だった私の年代は、むちゃくちゃラッキーだったということです。
初演時「リトルプリンス」の時の裕子さんの金色の髪を見て、高校生の私は衝撃を受けました。
久しぶりにお会いした裕子さんは、綺麗な長い髪がショートカットになり、金色なんです。
「王子さまだ!」
当時の田舎の高校生にはいろんな意味で刺激が強く、ワクワクしました。
こどもが見ても、おとなが見ても、それぞれに違うことを感じられるサン=テグジュペリの物語。
あれから多くの経験を積まれた裕子さんじゃないと出せない何かがありました。
言葉から感じる説得力が本当に凄かったです。
そして、高校生で見た時にはわからなかった大切なことが、あちこちに散りばめられていて、
今の私には深く刺さり、そのことに衝撃を受けること何度も^ - ^。
その度に涙が溢れました。
いろんなものを思い出して今の自分と重なりました。
いいものもわるいものも、目に見えるところには現れていない肝心なものをしっかりと見定めなくては。
自分にとって大切なものは何かをいつも見失わず感じていたい、と思いました。
パンフレットの裕子さんの言葉も、勇気をもらえました。
チャレンジしてくださってありがとうございました。
これを見ることができた私たちはとても幸せだと思います。
千秋楽まで皆さんが元気で駆け抜けられますように!!
余談:
「リトルプリンス」には名曲がたくさん。
シンプルだけど、とても美しいメロディと言葉が散りばめられています。
高田浩さんや金子浩介さんの楽曲。
若い頃たくさん歌いました。
「砂漠は美しい」や「ぼくは行く」がすごく好きです。
「ハチミツ色の瞬間」や「黄金色の麦畑」は大学生の頃、デュエットの練習をよくしてました。
宇和島近郊の小学校で土居裕子さんがコンサートをやってくださってた時は、
「黄金色の麦畑」を歌ってくれていました。
劇中でキツネと歌うのですが、
「ちょっとーだけ ちかーづく」と歌いながら王子とキツネが近寄っていくシーンの曲なんです。
歌は全部裕子さんが歌うのですが、
校長先生?とか教頭先生?とか、えらい先生を呼び込んで、キツネ役をやらせるんです^ - ^
子供達は大喜びで、裕子さんと先生がちょっとずつ近づいていくところを見ていました。
若い頃に見せていただいたそんなシーンも思い出したりしていました。